おはようございます。
今日はクレジットカードの仕組みについて、少し踏み込んだ話をさせていただきます。
クレジットカード会社は、イシュアとアクワイアラに分かれる
以前の投稿、「クレジットカードの仕組み」では、
3者間契約という形で加盟店・クレジット会社がお互いメリットを享受している
という話をさせていただきました。
実はこのクレジット会社と表現しているところ、
もう少し踏み込んで話をすると、「イシュア」と「アクワイアラ」という2種類に分かれます。
上の記事でもさらっと用語だけ記載しておりますね。
今日は、クレジットカードの仕組みの中でも重要な要素である、イシュアとアクワイアラについて、簡単ですが紹介させていただきます。
イシュアとは?
イシュアというのは、「国際ブランド」からライセンスを発行し、
クレジットカードを発行している会社の事を言います。
国際ブランドは世界中で決済できるシステムを提供できる会社の事を言います。
(日本でしか決済できない、国内ブランドというのもあります。)
※実は、国際ブランドは世界で7つしかありません。
(VISA・MasterCard・JCB・アメリカンエクスプレス・ダイナーズクラブ・ユニオンペイ・ディスカバーカード です)
イシュアと呼ばれる会社の種類は、
国際ブランドからシステムを借りてクレジットカードの運営を行っている、
と言った方が理解しやすいかと思います。
EPOSカード・UCS・三井住友VISAなどが具体例の企業になります。
クレジットカードはたくさんありますが、国際ブランド自体はそこまで多いわけではないんですね。
アクワイアラとは?
そしてアクワイアラは 国際ブランドからライセンスを取得し、
クレジットカードやプリペイドカードなどを受け付ける
加盟店の開拓・審査・管理を行っております。
イシュアが消費者にカードを発行しているのに対し、
アクワイアラが加盟店を管理しているわけですね。
ちなみに、割賦販売法での定義としては、
アクワイアラは「 立替払取次業者 」に位置付けられています。
アクワイアラが加盟店と国際ブランドの連携をしてくれているので、
加盟店自体は消費者に請求を行わなくてもいいわけです。
割賦販売法では、アクワイアラは「立替払取次業者」として定義されています。加盟店がお客さまのお支払いをクレジットカードで受け付けると、アクワイアラがカード発行会社や国際ブランドと連携をとり、アクワイアラから加盟店へ売上金を建て替えて入金します。加盟店は自ら発行会社やお客さまに対して請求をする必要はありません。
https://www.sbpayment.jp/support/ec/card_beginner/about-acquirer/ より引用
クレジットカードを取り巻く機関の関係図
そこで、クレジットカードを取り巻く機関の関係図をまとめると以下のようになります。
正確には消費者・加盟店・アクワイアラ_カード会社・イシュア_カード会社で
4者間契約という形なのです。
ただ、国際的には上記の4者間契約も見られるのですが、
日本ではほぼアクワイアラとイシュアーを一緒にしていますので、
外から見ると3者間契約に見えます。
また、国際ブランドの一つであるJCBに至っては、
国際ブランドでありながらイシュア事業とアクワイアラ事業も行っております。
まとめ:キャッシュレスの世の流れでクレジットを知るのは大事

以上、クレジットカード会社を取り巻く、イシュア・アクワイアラの仕組みの紹介でした。
消費者・カードで買い物をする店とイシュア・アクワイアラ、その裏にある国際ブランドの
関係を紹介させていただきました。
これからは日本でもキャッシュレスが進んでいきます。そのツールの一種である、
クレジットカードがどんなビジネスモデルなのか、
仕組みから知っておくのは良いことだと思います。
私としては、現金を持っていなくても買い物を楽しめるキャッシュレス化が進むのは
とても有意義な流れだと思っております。海外客にも親切ですしね。
日本はまだまだクレジットカードで買い物ができず、いわゆる「ニコニコ現金払い」が根強く
残っており、買い物に手間取ることが多いです。。。
次は日本国内のイシュア事業を扱っているクレジットカード会社を紹介させていただきますね。
それではまた!
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