おはようございます。今日もご来訪、感謝です。

今日も朝からランニングしましたが、とても涼しく、気持ちよいですね。
昨日は朝晩の気温差が激しかったのですが、今日は少し涼しく過ごせそうです。
台風も過ぎて一気に秋が深まってまいりましたね。
さて、今日の本題に入らせていただきます。
今日は読んだ書籍の紹介です。
書籍でもよく売られている「ファクトフルネス」についての話です。
ファクトフルネスについて
「FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣」を読んでみました。
世界がどうなっているか、データを基に正しく判断し、
行動を起こすためにどう心がけるべきか、ということを記載した著書です。
2020年4月~6月は新型コロナウィルスの影響で、過熱化された報道、
根拠ない情報で振り回されていることも多かったので、
今こそ客観的なデータを基に判断して動きたいですよね。
どうやらこの「ファクトフルネス」は親子で共作した本だそうですね。
偏った見方をせず、世界を正しくみるための習慣を紹介しているのですが、
わたしが特に印象に残った
ものなど、紹介させていただきます。
ファクトフルネスは2020年もかなりの売上を上げたビジネス書のようです。読んでおいて損はないです。
ドラマチックに物事を見ようとしない
私も普段のCMとか、広告とか見ていてそう感じるのですが、
これまでは、発展途上国・経済的に貧しい地域は
とことん貧しく、小さい子供が成長するのは困難。と感じていました。
ただ、それはジャーナリストやマスコミが取り上げる一面が、
語っている事実としては正しいのだけど部分的過ぎて、
それが世間の目を引かせるために
悲観的・ネガティブな面を誇張しがちです。
全身の中でも手のひらだけ見て、その人自身を判断するようなものです。
何か悲しい事実・ネガティブな情報が入ったときは、
本当にそうなのか、一部分だけの事実を語ったものではないか?
調べる必要があります。
皆さんがそう言った悲観的・ネガティブでドラマチックな状況を
求めがちだということを示しているのが、
例えば以下のようなクイズを著書の中で出されています。
質問 世界の1歳児で、なんらかの予防接種を受けている子供はどのくらいいる?
FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣より引用
・A 20%
・B 50%
・C 80%
正解はどれだと思いますか?少し考えてから下に進んでみてください。
答えはCです。
日本では正解のCを答えた割合が6%だそうです。
先進国では軒並みこのような低い正答率だそうです。
鉛筆を転がしたりして、ランダムに答えても33%で正解できるはずなのに。
どれだけ悲観的に物事を見ているかという事ですね。
冷静に物事を見る。慌てない。
本の中で著者は、最悪な状況で誤った判断をし、
取り返しのつかないことになってしまったと
記述しています。冷静に判断できれば、取るべき手段を落ち着いて吟味できれば。。。
そんな苦悩が書かれています。
私たちは悲観的な事実に飲み込まれ、
「何かしなければ」と慌てて深く考えずに行動をしがちです。
慌てず、落ち着いて判断・行動をすべきです。
何かしようと考える心は素晴らしいです。だから今すぐにできないことを嘆くのではなく、
じっくり取り組んでいきましょう。
数字はそのまま見るのではなく、加工・比較をすべき
冷静に事実を判断・考えるために数字を加工、何かと何かを比較すべきです。
例えば発展途上国(先進国と分けるための表現として書いています)の
乳幼児の死亡数年間〇〇人で、1日あたり〇〇人亡くなっている、
という数字だけ見ると嘆くべき事実のように見えますし、
確かに乳幼児が亡くなる、という事実自体は悲しいものです。
乳幼児の死亡率(割合)に直す(加工する)と、
十数年前と比べると劇的に改善されています。先進国とそん色ないレベルだそうです。
死亡数を人口で割る、死亡率という数字と、
過去に比べ、今はどうかという時系列でその数字がどういうトレンドで
変化しているか、加工・比較でみてみると、
より事実に基づいた考察をすることができます。
まとめ:悲しい事実はあるが、改善されている面も正しく評価しよう
著書の中でも書かれていますが、途上国が悲観的な状況ではないから、
手を差し伸べたり、支援する必要がない。ということは言っていません。
乳幼児が死亡する状況は起こっていますし、
減少傾向にあるとはいえ、教育が受けられていない子どもたちもいる。
内戦・国家間の戦争・紛争で命をなくす子供もいます。
それが世界のどこかで存在している時点で悲しい事実なのですが、
しかし過去に比べると劇的に減少しています。
明らかに「先進国」と「途上国」の境目は少なくなっています。
私も含めそうなのですが、それを正しく見ることができていない。
著書の中で書かれているクイズの正答率がそう物語っています。
幸いにも私たちはインターネットの普及により、疑問に思った情報が
本当にそうなのか、調べられる時代を生きています。
「今日も事故がない平和な一日です」のような報道をするマスコミはありません。
そんな平和なニュースは誰も閲覧しませんからね。
報道するときは何かドラマチックで悲劇的な報道になりがちです。
ジャーナリストはその悲観的事実を誇張して伝えがちです。それが仕事なので
仕方がない面もあります。そして嘘を言っているわけではありません。
最近の新型コロナウィルスの報道を見ても痛感しますね。
確かに嘘は行っていないんでしょうけど、一部分だけを切り取って、
ことさら強調して、
あたかもそれが問題の本質かのように取り上げているメディアばかりです。
もっと客観的に報道できるメディアは無いものか、と感じますね。
その時に悲劇をただ受け入れ、慌てるのではなく、真の姿はどこにあるのか、
冷静に数字・データを見て事実の全容を見ようとする姿が大事なのかな、と思います。
大事なことが書かれている名著だと思いますので、ぜひご一読を!
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